他大学の大学院への進学のメリットとデメリット

他大学の大学院への進学を検討している人は意外と多いのではないのでしょうか。
やってみたい研究分野がある人や、いわゆる学歴ロンダリングのように就活を有利にしたい人もいると思います。
本記事はそんな他大学の大学院への進学のメリットとデメリットを、自分の経験を踏まえて紹介したいと思います。

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メリット

1.やりたい研究ができる!

ある特定の分野の研究をしたい!
そのように考えていても大学にそれを専門とする教授がいない場合、難しいです。
そこで、他の大学の大学院でその分野を専門とする教授の研究室に所属することで、思う存分好きな研究をすることができます
修士の二年、博士までいれると合わせて五年。
人生の大事な期間を、好きでもない研究に使うのは正直苦痛です、、、
もし、やりたい研究があるのであれば、是非チャレンジしてみてください!

2.資金が潤沢になる!

有名な教授(すなわち、資金を多く獲得している教授)の研究室に進学することで、自分自身の研究に使える資金を潤沢にすることができます
研究室によっては資金が足りず、本来は使い捨てである紙製のタオルを再利用するなど、節約せざるおえない場合があります。
これでは、最新機器も買うことができず、満足いく研究ができない可能性もあります。
加えて、出張や調査の支出を負担してくれるかどうかについては、研究室によって全く異なります。
所詮は学生であり、金銭面に非常に厳しい大学院生。
支出を負担してくれないと、ひもじい生活を強いられることとなります。
そこで資金が潤沢である研究室に進学することによって、実験器具・機材を難なく購入することができ、お金の問題を考えずに研究に集中することができます。
もちろん、無駄遣いはいけませんが、、、

3.就活に有利になる

自分自身は就活をしていないので詳しくはわかりませんが、同様に自分の研究室に入り就活をしている友人を見ていると、学歴ロンダリングをすることで就活に有利に働くと感じます。
とくに、地方大学出身の学生が東京などの都市で就職したい!となると地方から就職活動するのは移動等に時間がかかり、大変です。
そこで、都市の大学の大学院に進学することにより、そこを拠点に就活をすることができます!
加えて、特定の大学ではないとはいれないコミュニティがあるとかないとか、、
もちろん、学歴的にも見映えがよくなります。
さらに、学部で就職するときと比較して、自己のスキルアップや将来を考える時間を多くとれることで、他の学生と差をつけることができます
そのため、少しでも良い企業に就職したいという意識をお持ちであれば、ひとつの選択肢としてありだと感じております。

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デメリット

1.業績を残しにくい

大学院生、特に博士課程の学生が学振などの資金を獲得するためには、業績があるとかなり有利に働きます。
また、修士から企業の研究職への就職を考える場合でも、業績があると有利に働くと思います。
しかし、大学院で新たな研究を始める場合、学部の時からその研究を続けている人とは確実に差がついてしまいます。
もちろん、天才的な思考の持ち主であれば、このような状況でも速やかに業績を残すことができますが、研究を始めるのが遅くなると必然的に業績ができるのも遅くなります

2.金銭的な問題

大学院で一年間にかかるお金をざっくり計算してみます。
まず、国立大学の大学院に進学したとすれば、学費は大体50万ぐらいになるのかなと思います。
次に、生活費として月5万円、家賃として月5万円、合わせて月10万円かかるとします。
この条件で計算すると
50+10×12か月=170万円
年間170万円ほどかかってしまいます。
修士過程までであれば340万円、博士課程に進学するとなると850万円かかり、もしその間就職して働いていて給料を貰っていたと仮定すると、、、
あまり考えたくないですね笑笑
このように、大学院進学は、学部で卒業し就職する場合に比べて莫大な資金がかかってしまいます

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おわりに

他大学の大学院への進学は、選択肢が自由であることや学歴の見栄えを良くすることなどのメリットがあるのに対し、金額や研究の進捗の遅れなどのデメリットがあります。

しかし、どうしてもやりたい研究がある人や、地方の大学にいるけれど都会のトップクラスの企業への就職を目指したい人は、多少のデメリットは目を瞑ってでも進学を検討した方が良いと思います。

これはあくまで自論ですが、
人生100年時代と言われるこの世の中で、多少学びの時間が長くなってもいいんじゃない?と思います。

せっかく真面目に学業に取り組んだなら、最後は好きなものの研究をして社会にでる。
個人的には素晴らしいと思います。

もちろん、今回紹介したデメリットについても考慮する必要がありますが、是非、研究内容などによる幅広い大学院の選択を考えて見てください!
他大学の大学院に合格するためのプロセスは、こちらの記事で紹介しています。

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