
Rでは、散布図を描く方法が複数あり、plot()
関数と、より高度なグラフ描画が可能なggplot2
パッケージを使った方法が代表的です。本記事では、両方の方法を紹介し、ggsave()
を使用して画像を保存する方法も解説します。
1. 基本的なplot()関数を使った散布図
まず、標準的なplot()
関数を使用して散布図を作成する方法を見てみましょう。次の例では、xとyの2つのベクトルを使用して散布図を描きます。
# データの作成
x <- c(1, 2, 3, 4, 5)
y <- c(2, 4, 6, 8, 10)
# 散布図を描く
plot(x, y, main="散布図", xlab="X軸", ylab="Y軸", pch=19, col="blue")
plot()
関数は、x軸とy軸にそれぞれのベクトルを配置し、簡単な散布図を作成します。オプションで、main
でタイトル、xlab
とylab
で軸ラベルを指定できます。また、pch
で点の形を、col
で色を設定できます。
2. ggplot2を使った散布図
ggplot2
パッケージを使うことで、さらにカスタマイズされた散布図を作成できます。以下はその例です。
# パッケージの読み込み
library(ggplot2)
# データの作成
data <- data.frame(x = c(1, 2, 3, 4, 5), y = c(2, 4, 6, 8, 10))
# 散布図を描く
ggplot(data, aes(x = x, y = y)) +
geom_point(color = "blue", size = 3) +
labs(title = "散布図", x = "X軸", y = "Y軸") +
theme_minimal()
ggplot()
関数を使い、aes()
でx軸とy軸のデータを指定します。geom_point()
でプロットされた点の色や大きさを設定でき、labs()
でタイトルや軸ラベルを設定します。さらに、theme_minimal()
でシンプルなテーマを適用しています。
3. ggsave()で画像を保存する
作成したグラフをファイルに保存するには、ggsave()
関数を使います。次のコードは、作成した散布図をPNG形式で保存する例です。
# ggplot2の散布図を保存する
ggsave("scatter_plot.png", width = 5, height = 4)
ggsave()
は、デフォルトで最後に作成されたggplot
オブジェクトを保存します。width
とheight
で画像のサイズを指定できます。他の形式(PDF, JPEGなど)で保存する場合は、ファイル名の拡張子を変更するだけです。
まとめ
Rでは、標準のplot()
関数を使った散布図の作成から、ggplot2
を使った高度なグラフ描画まで、様々な方法があります。目的に応じて、どちらの方法を選ぶかを考慮しましょう。さらに、作成したグラフを保存する際には、ggsave()
を活用することで、手軽に画像ファイルとして出力できます。
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