R言語では、条件に応じて処理を分岐させるためにif
文を使用します。データ分析や処理の中で、特定の条件が満たされた場合にのみ実行したい処理があるときに使います。本記事では、Rにおける基本的なif
文の使い方を紹介します。
1. 基本的なif文の書き方
Rでのif
文は、次のように書きます。
# if文の基本構文
if (条件) {
# 条件がTRUEの場合に実行する処理
}
この構文では、条件
がTRUE
(真)であれば、指定された処理が実行されます。
例1: 数値が正の数かどうかを判定する
# 数値を定義
x <- 5
# 正の数かどうかを判定
if (x > 0) {
print("xは正の数です")
}
このコードでは、x
が0より大きい場合に「xは正の数です」というメッセージが表示されます。
2. elseを使った分岐処理
条件がFALSE
の場合に別の処理を行いたい場合は、else
を使います。
# if-else文の基本構文
if (条件) {
# 条件がTRUEの場合の処理
} else {
# 条件がFALSEの場合の処理
}
例2: 数値が正の数か、負の数かを判定する
x <- -3
# 数値の判定
if (x > 0) {
print("xは正の数です")
} else {
print("xは負の数です")
}
このコードでは、x
が正の数なら「xは正の数です」が表示され、そうでなければ「xは負の数です」と表示されます。
3. else ifを使った複数の条件判定
複数の条件を評価したい場合は、else if
を使ってさらに条件を追加できます。
# if-else if文の基本構文
if (条件1) {
# 条件1がTRUEの場合の処理
} else if (条件2) {
# 条件2がTRUEの場合の処理
} else {
# 条件が全てFALSEの場合の処理
}
例3: 数値が正か負か、またはゼロかを判定する
x <- 0
# 数値の判定
if (x > 0) {
print("xは正の数です")
} else if (x < 0) {
print("xは負の数です")
} else {
print("xはゼロです")
}
このコードでは、x
が正なら「xは正の数です」、負なら「xは負の数です」、ゼロなら「xはゼロです」が表示されます。
4. ベクトルに対するifelse関数
ベクトル全体に条件を適用して結果を返す場合は、ifelse
関数を使うと便利です。
例4: ベクトルの各要素が正か負かを判定する
# 数値ベクトル
x <- c(-5, 0, 3)
# ベクトルの各要素に対して条件を適用
result <- ifelse(x > 0, "正", "負またはゼロ")
print(result)
このコードでは、ベクトルx
の各要素が正なら「正」、それ以外なら「負またはゼロ」として結果が返されます。
まとめ
Rのif
文を使うことで、条件に応じて処理を分岐させることができます。また、ifelse
関数を使うとベクトルに対しても簡単に条件を適用できるため、効率的なデータ処理が可能です。複数の条件やベクトルに対する処理も柔軟に対応できるため、様々な場面で役立つでしょう。
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